脳卒中の回復について

2021年06月15日

こんにちは!OT(作業療法士)の小笠原です。
初回のお話として、今回は『脳卒中の回復』についてお話ししたいと思います。
 
 
まずは、一般的な脳卒中の回復過程と時期について・・・

①脳卒中発症1カ月
発症から1週間が最も回復する期間であることが多く、そこから発症後1カ月は大きく改善する期間です。

②発症後3カ月
発症後3か月でも回復するスピードは速いです。なぜなら脳自体が回復している時期だからです。

③発症後6カ月
発症3か月から高い脳の回復時期から脱します。

 

以上が一般的にいわれている回復過程です。

 

しかし、これで回復が止まったわけではありません。
適正なリハビリをすれば、回復はいつまでも期待することができます。
回復が止まるのはあきらめたときです。

 

脳の損傷に対する回復が停滞していても、脳の地図を変化させることで脳を回復させることができるのです!

それには、ご対象者様の価値観や希望を考慮した結果にコミットするオーダーメイドプログラムが重要になります。

回し車の中で走るハムスターのイラスト

私が担当した患者様の中で、

 

脳卒中発症1年以上で腕が指2本分脱臼するくらいの麻痺があり、半側空間無視という自分の半分の世界を感じる事ができなくなる病気になってしまった方がいました。

週1~2回20分~40分のオーダーメイドリハビリを行うことにより、半年で脱臼が指半分まで回復し視野も8割回復しました。

10カ月後には視野はほぼ10割に回復し、脱臼はなくなり、ほんの少しですが指が動くまでに回復されました。

 

脳卒中になってから5年経過し腕が指1本分脱臼するくらいの麻痺があった方でも、
週1回20分のリハビリを行い、1年で指が動くまでに回復した方もおります。

 

 同じ脳卒中はどれひとつとしてないので、回復過程を「これだ!」と予測するのは難しいです。
 100人いたら100通りの回復過程があります。
 

何度も言いますが、脳卒中発症後のどのステージでも、回復は可能です!

 

まずは、気軽にご相談下さい。