夏季うつ

2024年08月8日

こんにちは。

作業療法士の小笠原です。

 

暑さが一旦落ち着いていましたが、また暑さが戻ってきましたね。

今年の夏は湿度が高いので、慣れない暑さによる夏疲労によって身体が重だるかったり、疲れやすい方が多いようです。

身体だけでなく、精神的にも夏疲労の影響が響くので、体感はなかなかのものです。

 

本日は、

「夏季うつ」のお話です。

 

「夏季うつ」とは、6月頃から夏の暑さが続く9月までの時期に症状が表れる季節性のうつです。

夏バテと症状が似ているために気づきにくいという特徴があります。

 

夏季うつと夏バテの大きな違いは、身体の不調に加えて心の疲れがあるかどうかです。

何をするにもやる気が出ない、気分が優れないなど、身体のだるさだけではなく精神的なだるさもみられる場合は、夏季うつである可能性が高いでしょう。

 

夏季うつの原因は、春から夏にかけて日々の生活の中で少しずつ蓄積されてきた「隠れ疲労」が関係しているといわれています。

 

夏季うつを予防・解決するには、夏バテ予防・解決方法と一緒です。

 

・隠れ疲労を溜め込まない。

・普段の生活から食事や睡眠、運動のバランスを整える。

・熱中症・日射病予防をする。

 

以上がとても大切です。

万病予防にもいえることですね。

 

夏後半から秋にかけてラニーニャ現象※が発生する予報なので、今年の暑さは長引くといわれています。

体調に気をつけて、お身体を大事にお過ごしください。

水で冷やしているスイカのイラスト

※「ラニーニャ現象」とは、南米ペルー沖の赤道付近の海面水温が平年より低くなる現象で、この辺りで強い東風が吹くことで、温かい水がアジア側に追いやられ、太平洋高気圧の勢力が強まるため、日本では猛暑になる傾向があります。(気象庁より)