夏の脳梗塞リスクと予防

2024年07月11日

こんにちは。

作業療法士の小笠原です。

 

7月も中旬に入りましたね。

夏本番です。

 

本日は、

夏の脳梗塞リスクと予防についてのお話しです。

 

脳梗塞は夏にも多いということはご存じでしょうか?

脳梗塞や脳出血などは、血圧が上昇しやすい冬に多いと知られていましたが、国立循環器病センターの調査によると、脳梗塞に限っては夏も冬と同じくらいの割合で発症するという結果がでています。

 

夏に脳梗塞のリスクが高くなる、その主な原因とされるのが脱水状態です。

夏は汗をかくため、体内の水分量が不足しがちになります。

そうすると、血液がドロドロの状態になり、血栓ができやすくなるために、血管が詰まりやすくなってしまいます。

 

脱水予防には適切な水分補給が大切ですが、注意点を2点ご紹介します。

 

<水分補給の注意点>

①汗をかく前に、早めにこまめに水分補給をする。

水分を摂取しても、すぐに血液の流れがよくなるわけではなく、身体全体に浸透するには15~20分程度はかかるといわれています。

汗をかいていなくても、早め早め、こまめに水分補給を行うことが大切です。

スポーツ時や外出時など、汗をたくさんかくときは、普通の水とともに、スポーツドリンクを飲むことが推奨されています。

スポーツドリンクは体への吸収が速く、汗と一緒に消耗したミネラル補給にも役立つからです。

しかし、血圧が高め、治療中の方は、塩分のとりすぎに注意が必要です

 

➁室内の湿度と排尿の量と頻度に合わせて水分補給する。

エアコンの効いた室内は思いのほか乾燥しており、体から少しずつ水分が奪われてしまいがちです。

汗をかいていないから・・・と油断せず、定期的な水分補給を心掛けましょう。

また、夏には冷えたお茶やアルコールを飲むことが多くなります。

お茶やアルコール類の利尿作用により、飲んだ以上に尿となって水分が排出されてしまうこともあります。

利尿作用のあるお茶やアルコールを飲むときは、飲みすぎに気を付けると伴に、水も飲む習慣をつけるようにしましょう。

 

 

夏の脳梗塞は、睡眠中から起床後の時間帯にかけて、発症のリスクが高くなるといわれています。

眠っている間に汗をかいているため、水分不足になりやすいです。

また、眠っているときは一般に血圧が低下するため、血液の流れが遅くなり、血栓ができやすい状態になるといわれています。

さらに、起床前後から血圧が上昇すると同時に、活動に備えてアドレナリンが分泌されることによって血液が固まりやすくなるともいわれています。

睡眠の前後にも水分補給をすること、起きた直後の活動は控えることが大切です。

 

ご参考にしてください。

 

脳卒中は頭全体に起こるわけでなく、一部の血管が詰まったり、出血したりするものです。障害が起こる場所によって症状も異なりますが、感覚異常や言語障害を伴うケースも少なくありません。

手や足、目の感じがいつもと違うなと思ったとき、言葉がうまく喋れなくなったときには身体が知らせてくれる危険信号と受け止め、早めに受診することが予防につながります。

 脳梗塞を起こした時に重い後遺症を残さないためには、「脳梗塞かな」と疑った時点ですぐに専門病院に受診しましょう。

 

↓ご参考にしてください↓

脳血管障害・脳卒中 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

 

日陰で水を飲む人のイラスト

 

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