イメージと脳

2020年08月26日

こんにちはOT増田です!

もうすぐ8月も終わりますが、まだ気温は30℃を超える日があるので夏っぽさは残っていますね(^_^;)

それでもなんとなく日が暮れるのが少しずつ早くなってきた感じがするので、着々と季節が移り替わってきているなぁと思います(*´∨`*)

個人的には過ごしやすい気温の春・秋が好きなので、早く秋になって欲しいです!

 

 

今日は「イメージ」についてブログを書いてみたいと思います。

 

皆さんは今実際に目の前に美しい花畑を診なくても、それを見て感動した経験があれば、頭の中でそれを再現することが出来ますね。

それは記憶を取り出しているのですが、この記憶を取り出す手続きをしている時、脳は花畑を見ている時と同じように活動をします。

何かを見て認知するという場合、脳の視覚野や側頭連合野、頭頂連合野が働きます。

頭の中でそれをイメージするとそれと同じ場所(視覚野や側頭連合野、頭頂連合野)が働くのです。

つまり、実際の感覚を情報処理している時と、それをイメージしている時の脳の活動には等価性があるということになります。

 

 

さらにイメージというものは改変することが出来ます。

キャラクターのドラえもんは「青色」ですが、頭の中ではそれを「ピンク色」に変えることができます。

イメージは脳の中でいかようにも作り替えることが出来るのです。

想像性を生み出す力ですが、時にこれは妄想を生み出すこともあります。ある意味心の感覚といったところでしょうか。

 

 

「イメージ」というものは感覚だけでなく、運動にもあります。

運動をイメージする事を運動イメージと言います。

運動イメージには、マラソンの際にゴールのテープを切る時をイメージするといった映像をイメージする視覚優位なものと、

トラックのコーナーを回る時のふくらはぎの筋肉の力の入り具合をイメージするといった体性感覚優位なものがあります。

(狭義の運動イメージは後者の体性感覚優位なイメージのことを指します。)

優れたスポーツ選手などはこの後者が特に優れていると言われています。

 

「運動イメージ」は私たちの日常生活にもあります。

例えば、柔らかい紙コップをつかむ時には自然と硬い陶器のコップよりも「やわらかく」掴んでいますよね。

この「やわらかい」という感じが運動イメージなのです。

脳の中の内言語化と同じで、運動イメージはまさに行為のシミュレーションなのです。

もし「やわらかい」という運動イメージ(行為のシミュレーション)がない状態で紙コップを掴むと、グシャッとコップを潰してしまうと思います。

 

「イメージ」という言葉は何となく使ったことがあるかと思いますが、それを掘り下げてみると情景を思い浮かべるだけではなく、力を入れるような体性感覚を思い浮かべることも含まれています。

階段を昇っている時の脚の力の入れ具合や、物を持った時の腕の力など、普段気にしていなかったような運動をたまにイメージしてみるのも良いかもしれませんね♪(*>ω<*)

 

 

今回も森岡先生の「脳を学ぶ」という本に記載されている内容を紹介させていただきました。

(極力内容が伝わりやすいように所々私の方で表現を変えている部分はあります!)

豆知識として読んでいただければと思います!

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