「人は褒めると伸びる」は本当なのか?
2019年09月4日
こんにちは!増田です(*´˘`*)
みなさんは最近、誰かに「褒められた」ことはありますか?
または、誰かを「褒めた」ことはありますか?
自分が子供だった頃は、両親や先生に褒められることがよくあったと思います。
逆に自分の子供が幼かったときは、褒めてあげることが多かったのではないでしょうか。
「私・僕は褒められて伸びるタイプだから!」という言葉を聞いたり、言ったことがある方もいるかと思いますが、
これはあながち嘘ではなく、「褒められる」ことで「運動パフォーマンスが向上する」という研究結果が出ているのです。
例えば、脳卒中を発症した後、入院中のリハビリでは歩行訓練をする人が多いですよね。
歩行訓練を行った後、すぐにセラピストから歩く速さについて
「〇秒だったよ!すごいね!」
「この前よりも〇秒早くなったね!」
「足の運びがスムーズでしたね!綺麗に歩けてましたよ!」
…といったフィードバックを受けた患者さんと、
歩行訓練の後、「はい、〇秒です。」と結果だけ伝えられて終わった患者さんとでは、
退院時までにみられる歩行速度の変化に大きな差がある(褒められた患者さんの方が歩行の改善が大きい)という研究結果が出ています。
他の研究でも同様に、ある集団でテストを行った後、
「自分が褒められる群」「他人が褒められる群」「成績のみ提示される群」に分け、
翌日に再度同様のテストを行うと、「自分が褒められる群」に属していた人だけ大幅に成績が向上したという結果が出ています。
脳にとって「褒められる」ということは「報酬」であり、その報酬が運動学習にとても重要な役割を果たしているのです!
なんとなく「褒める」のではなく、何かがうまくできた後「すぐ」に、「何が良かったのか」を伝えてあげるのが大切だと思います。
私もリハビリをしている時に、良いところがあればすぐにそれを伝えるように心がけているのですが、ある時入院中の患者さんから
「大人になってから褒められることなんてなかったけど、入院していると褒めてもらえる事が多いよね。大人でもやっぱり褒められると嬉しいものだね~。」と言われたことがあります。
年齢を問わず、褒められるということは嬉しく、モチベーションの向上にも繋がるのです。
どんなに小さいことでも良いので、何か変化が見えた時、それを言葉にして伝えてみましょう♪
ご家族・ご友人にとってそれがプラスの変化に繋がっていくかもしれません。
ただ、明らかに社交辞令のようだったり、しつこく言いすぎると逆効果になってしまうと思いますので、その点はご注意を!(o^∀^)