五月病

2024年05月17日

こんにちは。

作業療法士の小笠原です。

 

春先は、多くの人々の環境が変化し、新しい環境に慣れるために、4月、5月はいいも悪いも含めて緊張感がある時期です。

 

このような大きなストレスにさらされた日々にも慣れてきて、ひと段落したころに心身の疲れが出てしまい、心身の不調がでてしまうことを「五月病」といわれています。

 

花粉症の方は花粉の多い時期になると、くしゃみや鼻水の他に倦怠感や偏頭痛を伴ってしまう方もいらっしゃいます。

時期的にも症状的にも似ている部分があるので、お困りの方は見極めが大切かと思います。

 

五月病は病名ではないのですが、環境の変化によって起こる「心理・社会的ストレス」と、心理・社会的ストレスを受けている本人の「心身の反応」の両者のバランスが上手く噛み合わずに崩れてしまうことによって起こるといわれています。

 

<五月病の主な症状>

・精神症状

元気がでない、集中力が続かない、思考力が低下した、やる気が起こらない、何をするのも面倒、気分が落ち込む、楽しいと思えない、イライラが収まらない、自信がなくなる、誰とも話したくない、何も頭に入らない、不安や焦りがある・・・など

 

・身体症状

体がだるい、肩こり、動悸、めまい、よく眠れない、途中で目が覚める、いくら寝ても疲れが残る、朝がなかなか起きられない、食欲がない、頭痛がする、腹痛がする・・・など

 

・お困り行動

酒やタバコの量が増える、食べ過ぎる、遅刻が増える・・・など

 

 

<五月病対策>

・適度な休養をとる。

・十分な睡眠、栄養バランスのとれた食事をとるなどと、規則正しい生活を送る。

・適度な運動や趣味など気分転換を図る。

などと、心身の疲労の回復を心がけることがすすめられています。

 

日ごろから心身の疲れをため込まないように、規則正しい生活をなるべく心掛けて、休息とご自分のペースが確保できる時間をもつことが大切だと思います。

 

心身の不調が1ヵ月以上続き、学校や会社に行けないほど気持ちの落ち込みが激しいなど、社会生活に支障が出てしまう場合は、精神科や神経科の受診を検討してみましょう。

 

 

また、花粉症の方は花粉の多い時期になると、くしゃみや鼻水の他に倦怠感や偏頭痛を伴ってしまう方もいらっしゃいます。

時期的にも症状的にも似ている部分があるので、お困りの方は見極めも大切かと思います。

ハナミズキのイラスト(花)