冬季うつについて

2024年01月11日

こんにちは。

作業療法士の小笠原です。

 

日照の時間と量が少なくなる、この時期は「冬季うつ」が大なり小なり陰りやすくなってきてしまします。

 

というのは、

冬季うつは、秋冬の日照時間の短さが関係しているといわれているからです。

 

日照時間が短くなると、体内時計をつかさどる脳内のメラトニンの分泌が遅れ、セロトニンなどの脳内神経伝達物質の分泌量が低下してしまいます。

 

セロトニンとは、感情を操る脳内の伝達物質をコントロールし、精神を安定させる働きがある物質です。

セロトニンが不足すると、感情のコントロールがしづらくなったり、不安定になりやすくなったり、気分が落ち込みやすくなってしまいます。

 

 

冬季うつ対策に一番大切なことは、

積極的に光を浴びる

です。

 

冬のセロトニン不足を解消するために、積極的に太陽光を浴びることが大切です。

 

太陽光を浴びる時間が限られる場合は、自宅の照明を明るいものに取り替えることでも冬季うつの予防につながるといわれています。

太陽光の代わりにするには、10,000ルクスの冷白色蛍光灯(通常の屋内照明の約20倍に相当)を20〜60分間浴びる必要があるとされています。

参考:厚労省 https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/communication/c03/48.html

 

他に、

セロトニンの分泌が促されるといわれていることは、

 

・よく噛んで食べる。

・適度な運動をする。

 

です。

ウォーキングなどの有酸素運動や、ストレッチなどの運動はセロトニンだけでなく、意欲や快楽に関係するドーパミンというホルモンの分泌も促されるのでおすすめです。

 

冬季うつの原因や症状を理解してセルフケアにつなげましょう。

 

日光浴のイラスト(女性)

 

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