『思い・願い』の効果

2022年05月19日

こんにちは。

作業療法士の小笠原です。

 

たんぽぽがきれいに咲いて、山が緑深くなってきましたね。

前回は、

古来から、人は月に思いや願いを寄せているというお話しでした。

 

本日は、

『思い・願い』についてのお話しです。

 

さて、

この『思い・願い』をしているときにヒトの脳はどうなっているのでしょう?

 

このとき、「理性」などを司る大脳新皮質ではなく、感情・感覚などを司る「大脳辺縁系」や「脳幹」といった古い脳の部分が中心に活性化しているようです。

 

実は、

大脳辺縁系や脳幹といった古い脳には現実と想像の世界の区別がつかないといわれています。

 

そして、

この古い脳は、自分と他人の区別もつかないとのこと。

 

「自分と他人の区別がつかない」ということは・・・

 

単純にいうと、

人の幸せを願うことは自分の幸せを願うこと

となるのでしょう。

 

幸せそうな人や魅力的な人たちの多くが、

優しくて懐が深く、人の幸せを願っているのはこういう理由からなんでしょうね。

 

さて、

良いことだけではなく、悪いことも同様ですので、

ことわざの「天に唾する」も理にかなっているということになりますね。

 

※ 「天に唾する」とは、

天に向かって唾を吐けば、それは自分に降りかかってきます。

人に害を与えようとしたことが、結果的に自分に返ってきてひどい目にあうという意味のことわざ。  

 

ある晩の静香ちゃんのお父さんの言葉が染みます・・・

 

 

さらに、

古い脳には時間の概念が無いといわれています。

 

ということは・・・

 

過去にあった嬉しい・楽しい事を思い出して心が暖かくなるのは、古い脳が現在と過去の区別がついていないおかげなんですね。

 

楽しかった思い出話をすることは脳にとってとても良いことです。

 

なので、

楽しかった話はたくさん話しましょう。

できるならば、何回でも聞いてあげましょう。

 

アルバムを見ている老夫婦のイラスト

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