伝える力
2021年02月10日
こんにちは!OT増田です(o´艸`)
今日は「伝える力」について書いてみようと思います。
私がリハビリをするときは、何を意図した運動なのか・どこに力が入るように動いて欲しいのかといったことをお客様にしっかり伝えることを心がけています。
人に「伝える」って難しいことですよね。
そもそも、「伝える力」とは「理解してもらう力」のことです。
相手の知りたいところに焦点を絞って、自分と違う相手に分かってもらう、理解してもらうことを目的としたコミュニケーションの力となります。
私の場合、元々人と話すのがそこまで得意な方ではない(緊張しやすい)ので、仕事の時はもうなんとかして伝えようといつも必死です。
専門用語は極力使わず、相手が動きをイメージしやすいように例え話をしたり、私自身が身振り手振りで伝えたり…
お客様の年齢や、運動経験の有無などで伝わる速さは違います。
中には、説明がまだよく理解できていなくても、はっきり「よくわからない。」と伝えられない方もいらっしゃいます。
その根底には「わからないって言うと何となく申し訳ない気が…」・「わかるような、まだわからないような微妙な所だな…」といった感情があると思います。
そのような時にはお客様の気持ちを読み取ったうえで、「ある程度わかった!」という状態になるまで、よりかみ砕きながらお伝えするようにしています。
「そんなに説明に時間をかけたら、時間がもったいないのでは?」
そのように考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、脳卒中後の後遺症に悩み通われているお客様に必要なリハビリは、まず自分がどのように動いてしまっているのか・どこの力がうまく使えていないのか…といったことを知る・理解することからだと思います。
そのお手伝いをしながら、一緒に訓練を行い動作を変えていく・出来るようにするのがセラピストの仕事なのではないかと思います。
ひたすら筋トレをするだけなのであれば、ジムのような所で十分です。
せっかくセラピストがついていても、説明を理解できていない状態で何となく運動するのであれば、セラピストが意図した所とは違うところに力を入れて運動してしまうことも多いと思います。
それこそ時間がもったいないですよね。
お客様とリハビリをしていると、「今まで何人かにそんな感じの話をされたことはあったけど、今初めてその意味がわかった!」という風に喜んでくれる方がいらっしゃいます。
また、「リハビリの人が歩き方のポイントを教えてくれたけど、結局よくわからなかった…。」という方もいらっしゃるので、
そのような時はどのように説明を受けたのかを聞かせていただいたうえで、「恐らくこういうことを伝えたかったのではないか。」と私なりにお客様が解釈しやすいようにお話しするようにしています。
私たちセラピストは、リハビリを行う上で「こちらの伝えたいことが相手に伝わっているのか」を把握する必要があると思います。
多少話が長くなっても、伝えるべきことは相手に理解されるように伝えるべきです。
セラピストが言いたいことだけ言って、相手がよくわからず悩んでしまったり、もやもやを抱えて終わるようではいけないと思います。
私も完璧なわけではないので、伝える力をより鍛えていくように頑張ります!(`・ω・´)