脳卒中の早期発見≪FAST≫
2019年08月8日
こんにちは!増田ですヽ(*´∇`)ノ
今日もブログを書いてみますので、お時間のある方は是非ご覧ください♪
みなさんは、「何かいつもと違う。」「調子が悪い。」と感じた時、
どのようなタイミングで「病院に行こう!」と判断しますか?
とりあえず症状に合う市販薬を飲んだりして様子をみる、それでも改善しないなら病院に行く…
そんな感じの人が多いのではないでしょうか?
正直、私はそうです。(・Д・`;)
仕事で病院に勤めていた事があっても、物心ついたときから「病院」という雰囲気に苦手意識があるので、
「なるべく病院には行きたくないな~。」と思い、まずは自分なりに対処してしまいます。
勿論、怪我の度合いや症状の出方によっては、早く受診することが早期回復の鍵になるので、
何でも様子を見るのではなく、やはり必要な時にはすぐ病院へ行くという決断・見極めが大切だと思います。
特に脳卒中に関しては、いかに早く受診・治療開始するかが重要な病気です。
そこで!
今日は脳卒中を早期発見・受診する判断基準「FAST」について書いてみたいと思います。
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世の中には、「脳卒中かな?」と思ってもすぐに病院に受診せず、
症状が現れてから1~2日後に病院に行かれる方が意外と多いと言われています。
実際、私も病院で勤めていた頃「一晩寝て様子を見ようと思っていたら、次の日には半身が全く動かなくなっていた。」
…といったお話を何度も聞いたことがありました。
では、なぜ脳卒中は早期受診・治療を行う必要があるのでしょうか。(。´・ω・)?
脳梗塞の治療には血栓を溶かす《t-PA》という薬を静脈から点滴する方法と、
血管内治療による血栓回収術の2つの治療法があります。
しかし、t-PAの点滴に関しては発症後4.5時間以内の人にしか使用することができない・
血栓回収術に関しては発症後原則として6時間以内に治療を開始する必要があると決められています。
せっかくの治療法も、発症から時間が経過していると使うことができないのです。( ꒪꒫꒪ )
脳出血についても、治療せずに時間が経過してしまうと症状が進行・悪化することが多いため、やはり時間との勝負と言うことが出来ます。
脳卒中という病気は、発症後いかに早く治療を行うかが重要なポイントなのです。
でも「どんな症状が出たら病院に行けばいいの?」
・・・というのが皆さんの悩み所ですよね。
そこで役に立つのが「FAST(ファスト)」です!
FASTとは、脳卒中を起こしたときに現れる症状の頭文字になります。
① Face(フェイス)…顔に現れる症状
脳卒中が起こると顔の麻痺が出てきます。
顔の片側が下がる、ゆがむ、うまく笑えないなどの症状になります。
② Arm(アーム)…腕に現れる症状
脳卒中により麻痺が出ると、麻痺側の力が入らない状態になってしまいます。
麻痺がない腕と同じように動かす・挙げることができなくなります。
③ Speech(スピーチ)…会話に現れる症状
呂律が回らない、思うように話すことができないといった症状が現れます。
④ Time(タイム)…症状が出始めた時間
何時頃から①②③のどの症状が出たのかという情報があると、治療をスムーズに行うことが出来ます。
慌てていても必ず時間を確認しましょう。
上に書いた症状がみられた場合、脳卒中を発症している可能性が非常に高いと言われています。
何度も書きましたが、脳卒中の治療は≪時間との闘い≫です。
自分や家族に①~③の症状のうち、どれか一つでも該当するものがあれば迷わず救急車を呼びましょう。
その決断が脳卒中の早期発見につながります。
少しでも早く脳卒中を発見し、麻痺などの後遺症のリスクを下げるためにも、
是非「FAST」を覚えてみて下さい♪
( `・ω・´)ノ