高次脳機能障害について知ろう!~注意障害~
2019年12月11日
こんにちは!増田です(*´˘`*)
昨日から札幌は少し暖かくなり、雪もすっかり溶けたようですね。
油断した時にドッサリ雪が降るイメージがあるので、なんとなくソワソワしながら過ごしています(; ・`д・´)
今日のブログは「注意障害」について、その症状と、注意障害がある方とのかかわり方について記載したいと思います。
「注意」は①持続的注意②選択的注意③転換的注意④配分的注意に分けることが出来ます。
これらの機能が障害され、注意を適切に向けられない状態になることを「注意障害」といいます。
①持続的注意の障害では、何か課題に取り組んでいても集中することが出来ず、他のことを始めてしまいます。
②選択的注意の障害では、複数の情報の中から、自分にとって必要・重要な情報を選択し、そこに注意を向けることができなくなってしまいます。
③転換的注意の障害では、一つのことから別の事柄に注意を切り替えることが難しくなります。
④配分的注意の障害では、複数の課題を同時に行うことが困難となり、一つの課題から別の課題に柔軟に注意を振り向けることが出来なくなります。
では、「注意障害」のある方とはどのように関わればよいのでしょうか。
「どの注意に問題があるのか」によって苦手な所が違うので、それぞれ関わり方を考えていく必要があります。
≪持続的注意≫の低下がみられる場合
長く注意を集中することが出来ないため、ひとつのスケジュールを細かく分けることで集中しなければいけない時間を短くしたり、休憩を多くとれるようにしてあげましょう。
≪選択的注意≫の低下がみられる場合
選択すべき情報が多いほど、本人にとっては難しく、悩んでしまうため、何かを依頼する時は極力簡潔に伝えることを心がけましょう。
≪転換的注意≫の低下がみられる場合
日常生活の中で様々な動作がスムーズに行えなくなることが多く、本人も周囲も戸惑いやすくなります。
(例、新聞を読んでいる途中で電話が鳴っても出られない等)
まずは注意障害のことを周囲が理解し、本人が注意を切り替えられないところを周囲がサポートしてあげるようにしましょう。
≪配分的注意≫の低下がみられる場合
複数人での会話が難しくなることがあり、本人も精神的につらくなったり、周囲の人も違和感を覚えることがあります。
また、今まで同時進行で行うことが出来ていた家事等もうまく出来なくなります。
なるべく同時に物事を行わなくても済むように周囲の人も手伝う・減らしてあげるなど極力気を配ってあげましょう。
他にも、本人が混乱したときは、遠慮なく周囲の人に質問出来るよう習慣づけていくことも大切になります。
ちょっとした心がけで、注意障害のある方との関わりがスムーズになります。
症状について理解し、円滑な関わりが出来るようになると、本人・周囲の感じていた違和感・ストレスが軽減し、
より良い関係を作り上げていくことができると思います!
是非参考にしてみてください♪(●´∀`)