「かわいい」の効果
2022年02月24日
こんにちは。
作業療法士の小笠原です。
今週火曜日の2月22日は、「猫の日」でした。
猫の鳴き声「にゃんにゃんにゃん」の語呂合わせにちなんでいます。
猫・・・
かわいいです。
癒やされます。
・・・
ということで、
今回は「かわいい」についてのお話しです。
「かわいい」は、現代の日本人が最もよく使う言葉の一つですが、「かわいい」に注目する日本の文化は、1970年代に若い女性から始まったとされています。
さて、
「かわいい」とは・・・
ベビースキーマ(赤ちゃん図式)だけでなく、対象に近づいてそばにいたいという気持ち(接近動機づけ)と結びついていること・・・
などと、結構複雑な感情です。
そのため、
他の国の言葉で一言に置き換えるのは難しく、今では日本の「かわいい」は世界の「kawaii」になったと言われています。
「かわいい」は、気分が良くなるだけでなく行動も変わることが、様々な研究結果で示されています。
「かわいい」の感情は、オキシトシンという癒しホルモンが分泌されるので、幸せな気分になり、リラックス効果が期待されます。
かわいさが脳に与える刺激は強く、感情だけでなく容易な買い与え行動などと、行動への影響も大きいです。
さらに、
かわいいものに触れると、人間の脳には長期的な変化が現れ、他人への思いやりや助け合いの精神が育まれて、人を親の心理に近づけるそうです。
その一方で、オキシトシンという癒しホルモンが分泌される状況が長時間続くと、判断力が鈍ったり、誤った思考回路へ陥る可能性が出てくるともいわれています。
なんでもほどほどが大切ですね。