この時期に気をつけたいお口のトラブル
2022年08月4日
こんにちは。
作業療法士の小笠原です。
8月に入りました。
暑い日が続きますね。
気温が高くなると、熱中症予防や脱水症状を避けるためにも飲みものは欠かせません。
この時期に、多く見られるお口のトラブルがあるのはご存じですか?
それは、
「酸蝕歯(さんしょくし)」
「酸蝕歯」は、歯の表面が溶ける状態です。
「酸蝕歯」の原因は、
飲食物などの酸に歯が長時間さらされることです。
歯の表面が削れる理由は、虫歯菌の生み出した酸性の環境。
通常、歯は歯の成分が口腔内に溶け出す「脱灰」と口腔内のカルシウムによって溶けた歯を再生する「再石灰化」が連続して起きています。
しかし、口腔内が酸性に傾いてしまうと、歯の表面が溶けるスピードが増すために、再石灰化が間に合わなくなり、歯の表面が削れてしまうのです。
「酸蝕歯」の症状は、
・冷たいものや熱いものを口に入れると歯がしみる。
・歯の角が丸みを帯びて見える。
・歯の表面につやがない。
・歯の表面に小さなへこみが見られる
などです。
「酸蝕歯」になると、歯の着色や損耗によって、見た目が悪くなったりします。
歯の表面のエナメル質が溶けた部分からなかなかの虫歯になりやすくなるという影響もあります。
近年、「酸蝕歯」は、歯周病、虫歯に次ぐ「第三の歯科疾患」として問題になっているようです。
前回、スポーツドリンクのレシピをご紹介しました。
私がいつも作って思うことは、
砂糖が思ったよりたくさん入っている・・・
です。
スポーツドリンクも清涼飲料水なので、炭酸飲料程ではないですが、砂糖の量はなかなかのものです。
糖分を口内に残留させないためにも、炭酸飲料を飲んだあとは、水やお茶を飲んで酸性から中性に戻してあげましょう!