卒業式シーズンですね。~涙について~
2022年03月10日
こんにちは。
作業療法士の小笠原です。
卒業式シーズンですね。
私は卒業式で泣くような経験はないけれど、卒業ソングを聴くとセンチメンタルな気分になります。
経験がなくても心が動くなんて、歌の力ってすごいですね!
ということで、
今回は、「泣く」についてのお話しです。
泣いた後にスッキリとした経験はありませんか?
嬉しい気持ちも悲しい気持ちも、気持ちの高揚を落ち着かせようとする体の反応が「泣く」という行動なのです。
さて、
涙の役割は大きく分けて3種類。
・基礎分泌(目の機能を保護)
・反射(外部からの刺激)
・情動(感情の高揚)
です。
「泣く」メリットとしまして、
・心のデトックス効果
涙にはストレスホルモンを外部に排出するデトックス効果があります。
・リラックス効果
休息の神経と呼ばれる副交感神経が優位になって涙を流すことによって、気持ちが落ち着くのでリラックス効果があります。
・心の整理
抑え込まれた感情が泣くことで発散され、その後は落ち着いて冷静に物事をとらえられやすくなります。
あと、涙にはエンドルフィンという苦痛を和らげるホルモンが含まれています。
痛くて涙を流すという行動は、身体の仕組みとして理にかなっているんですね。
社会の中にいると、素直に感情を出すことができない場面が多いです。
感情を抑えることで、相手や自分を守れることも多いです。
泣く姿を他者には見られたくない人もたくさんいるでしょう。
でも、
時には、自分の気持ちに素直に向き合うことも大切です。
スポーツなどのリフレッシュ方法も素敵ですが、気持ちや感情の整理、ストレス解消のために、映画やドラマなどを見てひっそりと涙を流してリフレッシュしてみるのもいかがでしょうか?