平均寿命と健康寿命
2020年01月8日
あけましておめでとうございます!作業療法士の増田です(*´罒`*)
お正月はゆっくり過ごすことが出来ましたか?
年末年始はいつもより家でのんびり過ごす時間が多かった人も、少しずつ活動量を元に戻していきましょう♪
今年も定期的にブログの方でリハビリや健康についての情報を発信していこうと思っていますので、宜しくお願い致します(・ω<)
今日は「寿命」に関するお話です。
日本は「長寿国」と言われていますが、現在の日本人平均寿命が何歳なのかご存じですか?
2019年7月の時点では、日本人男性は81.25歳、女性は87.32歳となっています。
平均寿命は男女ともに年々伸びており、内閣府公表の高齢社会白書「平均寿命の将来推計」によると、
平均寿命は今後も伸びると予想され、2060年には男性は84.19歳に、女性は90.93歳になるといわれています。
最近様々な所で「人生100年時代」なんていう言葉を聞きますが、平均寿命をみていると、まさに100年時代になったんだな~と感じます。
しかし、この「平均寿命」というものは、単純に寿命そのものの長さを表すものであるため、最期の数年は自宅で介護を受けながら寝たきりだったという方も、
最期まで身の回りのことをある程度自立して過ごすことが出来ていたという方も同じようなくくりとなっています。
そこで最近は、「いくつまで生きられるか」という≪平均寿命≫とは別に、
「いくつまで健康で活動的に暮らせるか」という≪健康寿命≫が話題になることが多くなりました。
健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことをいいます。
始めに、日本人の平均寿命が伸び続けているということを書きましたが、
平均寿命と健康寿命の差が大きくなればなるほど、病気や介護の期間が長くなることを意味するので、平均寿命の延伸だけを見ても一概には喜ぶことが出来ません。
私たちが気にする必要があるのは、健康寿命と平均寿命の差だと思います。
健康寿命のデータは2016年分のものがデータとして一番新しいものとなっているのですが、日本人の健康寿命は男性が72.14歳、女性は74.79歳となっています。
平均寿命と健康寿命の差は、言い換えれば、要支援・要介護の状態になる期間のことです。
2016年における男性の平均寿命(80.98歳)と健康寿命の差は8.84年、
女性の平均寿命(87.14歳)と健康寿命の差は12.35年となっており、差は女性の方が大きくなっています。
日本では平均寿命は伸びているものの、長生きをしても10年前後は自立した生活ができず、病気や介護で不健康な毎日を送っているということを示しています。
私個人としては、理想的な人生の終え方は、寝たきりの状態になることなく、死ぬ直前まで元気に生活する「ピンピンコロリ」だと思っています。
いくら長生きしても、寝たきりや病気で床に臥す期間が長くなってしまうと、自分自身も苦痛ですし、介護にあたる家族などの負担も大きくなってしまうからです。
長寿国に生きる私たちにとって、今後は介護をうけずに生活できる期間、「健康寿命」をいかに伸ばしていくことが出来るかが課題になると思います。
そもそも、日本では「何がきっかけ」で介護を必要とする状態になってしまうことが多いのでしょうか?
気になる所ですよね。
次回は「介護が必要となった主な原因」には、どのようなものがあるのかについてブログを書こうと思いますので、興味のある方は是非次回のブログも読んでみてください♪(*´∨`*