脳卒中の再発率とその予防

2021年03月17日

こんにちは!OT増田です(≧▽≦)

だいぶ札幌も暖かくなってきましたね♪

すっかり道路の雪も溶けて歩きやすくなってきました。

雪道は不安で散歩などを控えていた方も、少しずつ再開していきましょう!〃(*o´∪`)o〃

 

 

今日は脳卒中の再発率について書いてみようと思います。

脳卒中は誰しも発症したくない病気ですし、一度発症したらもう二度となりたくない病気ですよね。

当施設に通われているお客様も再発に対する不安の声が聞かれることが度々あります。

 

脳卒中には脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血がありますが、発症後1年以内で再発しやすいのは脳出血と言われています。

脳出血の場合1年以内の再発率が25%、5年後は35%、10年後は55%となっています。

1年以内の再発率が25%というのは、大体4人に1人の方が再出血しているということなので、決して少ない数値ではありません。

「じゃあ脳梗塞なら再発リスクは高くないのね!」…と思ってしまうかもしれませんが、そういうわけではありません。

 

脳梗塞の場合は1年以内の再発率が10%、5年後は34%、10年後は50%といわれています。

脳出血と比較すると、1年以内の再発率は確かに脳梗塞の方が半分以上も低い値になっていますが、5年・10年…と経過すると、脳出血と脳梗塞の再発率の差は殆どなくなってきます。

 

 

クモ膜下出血に関しては、脳梗塞・脳出血に比べると再発に関する情報が少なかったのですが、10年以内に70%の人が再発すると言われているようです。

一度目のクモ膜下出血の時に損傷してかさぶたのようになっていた血管が再度損傷したり、未破裂だった動脈瘤からの出血というものが再発の原因として多いと考えられています。

 

 

再発率の高い脳卒中を、再発しないようにするためにはどうしたらよいのか。

脳出血・脳梗塞・クモ膜下出血で共通して言えることは、まず血圧管理です。

特に脳出血の再発に関しては、血圧管理がきちんと行われず、高血圧が原因となっての再発が多いと言われています。

 

 

 

 

他にも生活習慣・食生活(塩分量など)の見直しや、定期的な検査・受診が必要です。

日頃から適度な運動を取り入れたり、水分摂取を心がけることや、医師から処方された薬(血圧を下げたり、血液をサラサラにする薬など)を指示通りに服薬し続ける事も大切です。

 

脳の太い血管に問題があるならMRA検査(MRIと同様に磁気を利用した検査。特に脳の血管描出に特化したもの)、首の動脈に問題があるなら頸部超音波検査、心臓が悪ければ心電図や心臓のエコー検査を定期的に受けるように心がけましょう。

 

血圧以外の危険因子を管理するため、糖尿病のある人なら血糖値、脂質異常症のある人ならコレステロールや中性脂肪などの定期的な血液検査も必要です。

 

健康的な生活スタイルを意識することで生活習慣病を予防し、脳卒中の再発予防につなげていきましょう!(*´∨`*)