高次脳機能障害について知ろう!~記憶障害~
2019年12月4日
こんにちは!OT増田です(o´・∀・o)ノ
月曜日の雨で雪はすべて溶けたと思いきや、昨日からの雪でまた道路は雪に覆われてしまいましたね(^^;)
寒さと雪に負けずに元気に過ごしましょう!
前回は高次脳機能障害とはどのようなものなのか、ブログを書かせていただきました。
今日はその中の「記憶障害」について、どんな症状なのか・どのようなリハビリをするのかを簡単にご紹介させていただきます。
「記憶障害」では、新しいことが覚えられない・昔あった体験や知識を思い出すことが難しくなるといった症状がみられます。
また、記憶障害が生じると、それに伴って「作話」という症状も起こることがあります。
これは本人が体験した様々な内容・体験を、時間的または空間的関係・知識との関連付けをうまく行えないことで、
本人は嘘をつこうという意図はないのに、実際とは違う話を言ってしまう・思い込んでしまう状態です。
例)入院中なのに「今日は社長と会社のことで打ち合わせがあるんだ。」と言って身支度を整え、荷物を持って出かけようとするなど。
記憶障害に対するリハビリに関しては、他の高次脳機能障害(失語や注意障害など)がほとんどなく、純粋な記憶障害であれば様々な工夫を凝らして記憶情報の記銘処理を深める・改善させていくリハビリを行うことが可能です。
代償として補填的・行動的・環境調整的治療介入を適宜組み合わせて実施するのがよいと言われています。
最も有効性が期待されている代償手段は、外敵補助具(メモなど)の利用です。
ただし、この方法も記憶障害の程度によっては習得が難しい場合があるため、出来るだけ簡単なものを用い、反復練習によってその手続きを記憶することが必要となってきます。
例)アラーム機能付きの時計や携帯、日課の掲示・メモ帳の利用
①携帯のスケジュール機能などを利用し、1日の行動予定・時間を事前にセットしておく
時間になるとアラームが鳴るため、音を止める時に一緒に表示される行動予定を読み、その都度書かれている予定を実行する。
②目覚まし時計などを必要な時間に設定し、時計を止める時に目が留まるような所に日課を書いた紙・メモを掲示しておく。
普段なかなか「メモを取る」という機会がないため、新たにメモを取るという習慣を定着させることから大変だという方もいると思います。
脳卒中にならなくとも、加齢と共に記憶力は自然と低下してしまうものではあるので、早くから予定・約束事などをこまめにメモに取る習慣をつけておきましょうっ!(9`・ω・)9