雑節です。~ぼたもちのお話し~

2022年03月24日

こんにちは。

作業療法士の小笠原です。

 

二十四節気で春分(今年の春分の日は21日でした)に入りました。

昼と夜の長さが同じくらいになる時期ですね。

春分の日前後3日間のこのお彼岸時期は、「雑節(ざっせつ)」という季節の移り変わりの時期になります。

 

私はお彼岸といえば、ぼたもち・おはぎのイメージがあります。

内容は同じものに対して季節によって呼び名を変えるところに、日々の移ろいを大切にする姿勢を感じますね。

ちなみに、

は、ぼたもち(牡丹餅)

は、よふね(夜船)

は、おはぎ(お萩)

は、きたまど(北窓)

です。

風流ですね。

 

お彼岸にぼたもちを供えるの理由ですが、

ぼたもちに使う小豆は、古くから邪気払いの力があるといわれています。

また、

ぼたもちは、かつては赤い宝石ともいわれた小豆に、貴重だった砂糖をたくさん使った大変豪華な食べ物です。

この豪華な供物を先祖に供えることで、先祖への感謝を示しているそうです。

 

さて、

季節の食べ物には、その時期に取り入れたい栄養素が詰め込まれていることが多いです。

ぼたもちもその一つです。

 

小豆の効果は、こちら→~小豆の健康ポイント~

 

もち米はカロリーと糖質が高いイメージをお持ちの方が多いかと思いますが、有意義な栄養成分が含まれています。

炭水化物の他に、蛋白質、カリウム、カルシウム、鉄分、ビタミンB1・B2、食物繊維などとたくさんの栄養成分が含まれています。

炭水化物の主成分の気になる糖質ですが、ブドウ糖に分解され脳の活動に必須な栄養素といえますので、程好く取り入れることが大切です。

東洋医学では、もち米は、気(全身のいたるところを流れる目には見えないエネルギー)を補う効果が高い食材といわれています。

この気を充実させることによって疲労感を取り、新陳代謝を促し、健康と美容に効果があるといわれています。

 

この季節の変わり目の体の疲れに良さそうですね。

 

おはぎ・ぼたもちのイラスト